15.宇連集落
探索日2012年11月27日
こことは少し離れていますが、県民の森というところで熊の目撃情報が相次いでいるので、そこより山奥の
宇連集落はかなりやばいんじゃないかと思って行くのがためらわれましたが、好奇心のほうが勝って行って来ました。
事前調査では大体の場所しかわからず、国土地理院の地図で神社のマークが載っていたのが唯一の手がかりでしたが
ネットの地図だと道が無いのに実際はちゃんと道が通っていたので迷う心配はありませんでした。
一応熊について色々調べておきましたが、熊知識の一部を披瀝すると、
日本にはヒグマとツキノワグマの2種類の熊が生息しており、ヒグマは主に北海道ツキノワグマは本州に生息している。
ヒグマは大きいので襲われたら一溜まりもないが、ツキノワグマは一般の成人男性と同じかちょっと大きい程度で
襲われたら大怪我をすることがあるが、死ぬことはあまりないし撃退することも可能。
特性
臆病な性格で人を見ると大抵逃げるが、一定距離内に入ると襲ってくる可能性がある
ものすごい速さで追いかけてくる(100Mを7秒台で走る)ので逃げても追いつかれる
雑食性だが植物食なので食うのを目的で人間を襲うことはない
朝夕の薄暗い時間帯や夜間に活動する
対策
突然出会うと危ないのでなるべく音を立てるのがよいが、熊の気配や警告音を見逃すと危険
(ラジオを付けっぱなしにして山菜採りをしていた人が襲われて死亡した例がある)
子連れの熊や冬眠期間に活動している熊は要注意
後ろを向いて逃げると追いかけてくるので前を向いたまま後ずさりする
襲われたら
飛びかかってくる瞬間に横に避ける
格闘時間は短くある程度攻撃を加えたら逃げるので
丸くなってひたすら耐えるか死にものぐるいで戦うとそのうちいなくなる
やってきました、宇連集落の入口です。 |
地図に載ってないのに、案外しっかりした道で車で行けそうでした。 しかし、なんか怖いぐらいの山奥でした。 熊に怯えながら途中で警戒しつつたまに笛を吹いて歩いていきます。 |
途中で潰れた家を発見。 川の向こう側だったし、完全に潰れているようなのでスルーしました。 |
さらに進んでいくとお地蔵さんと「県道宇連線竣工記念の碑」がありました。 |
さらに進んでいくと今度は分岐点に差し掛かりました。 これは困ったと思いつつも、上に行く道はかなり荒れ果てていたのでまっすぐ進むことにしました。 目的の神社もこっちの方角です。 |
小さな祠が見えてきました。
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さらに倉庫みたいな建物と家が見えてきました。 ここは某サイトで見た場所と同じだったので、うまく探索ルートにのっているようで安心しました。 |
岩井沢雨量局とあります。
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家はかなり古そうですが、手入れされているようでしっかりしています。 この場所はかなり開けていてGoogleマップの衛星写真でも確認出来ると思います。 |
家の裏にはこんなものがありました。 何だろう? |
他に何か無いか見渡すが特に何も発見できず。
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道は続いているので更に進んでいくと目的の神社が見えてきました。
こんな所にまでゴミ捨て禁止の看板がと思いましたが、本当にゴミがちらほら捨てられています。 案外人が来てるのかもしれませんが、ゴミ捨てはやめて欲しいです。 |
神社の橋の手前に御頭天皇?の石碑があります。 |
諏訪神社という神社のようです。 隣にダムがありますが、ここまで来る間にも小さなダムがいくつかありました。うまく水量を調整してるみたいです。 鳥居は昭和52年となっているので新し目ですが、神社は昔からあったのでしょうか? |
大きな木に囲まれています。 旅の安全を願ってお参りしました。 |
さらに道を歩いて行くと行き止まりでこんな橋が架かっていました。
これは無理だろうと思って諦めましたが、先を見ても何も無さそうでした。 |
集落というぐらいだからもっと何かあるだろうと思って川の中に行ってみたり色々見回してみたけどなにもありません。 石垣みたいなものしかありませんでした。 家が建ってた跡でしょうか? |
それと食器類がありました。 |
あとは何かのケーブル。 これだけしか無いのかと思いつつも、あの壊れそうな橋の向こうか山の中なら無理そうなので諦めました。 他はわからないけど、廃校だけは見つけたかった。 |
帰り道に川沿いの崖で自転車が落っこちてるのを見つける。 もしかして誰か倒れてると思って下を見たり呼びかけたけど何もなくて良かった。 |
分岐点まで戻って来ました。
こんな道進んでも何も無さそうだし、これ以上山に登ってくと熊が怖いなあと思ったけど、なぜか行ってみようという気になりました。 |
ここは車で通るのは無理そうな荒れ果てた道でした。 足元もガタガタで歩きにくい。 |
小屋とトイレがありました。 小屋は山荘と書かれていています。 林業関係者が臨時で泊まったりするのだろうか? |
更に進むと行き止まり。 右手にも道が続いているのでそちらに向かう。 |
こちらもだんだん道が険しくなってきて少し進むと完全に道が無くなっていた。 やっぱり何も無かったと思って半分涙目状態で引き返す。 |
すると林の中に白いビニールテープが貼ってあり、そういえばさっき歩いた道に沿って貼ってあったなあと思ってよく見ると何か建物が見えました。 |
もしかしてこれが噂の廃校かと思って道無き道を歩いて行く。 |
やっと廃校を探し当てることが出来ました。
正式名称は旧神田小学校宇連分校。 |
初めは何の建物かわかりませんでしたが、これを見つけて学校と確信。 |
殆ど何も残ってないけど、こんな山奥の小さな学校でどんな生活を送っていたんだろうとしばし物思いにふけっていました。 |
時代を感じる写真です。 |
お供え物らしき酒瓶があります。 元卒業生でしょうか? |
隣にも小さな建物があります。 |
ここには古い教科書がいっぱいです。 |
一番手近にあった教科書のみ確認する。 |
昭和31年に印刷された本です。 |
カマドがありました。 赴任してきた教師が寝泊まりしていたのでしょうか? |
運動場らしき広場。 ちょっと狭いけど、こんな所に住んでればあまり運動しなくても元気だろう。 |
名残惜しいが、発見できた喜びに感謝しつつ跡にする。 |
林を抜けたところでお地蔵さんを見つける。 一応お参りする。 |
無事車のところまで到着。 クマちゃんに出会わずホット一息です。 |